送信ダイバーシティ
送信ダイバーシティ
WiFiやLTE/5G等に広く利用されている送信ダイバーシティ技術を概説する。
参考論文
CSD/CDD (Cyclic Shift Diversity, Cyclic Delay Diversity )
CSD/CDDは、1受信/n送信の場合に効果があるダイバーシティである。 原理として、送信アンテナそれぞれに対して任意の遅延を加える事により受信側で同位相合成する事で受信SNを向上する手法となる。 但し、チャネルが既知である事が前提となるため、TDD等の時分割復信において受信側からの信号から推定したチャネル情報を利用し、各送信アンテナへ重みをかけて送信する必要がある。WiFiやTD-LTEで利用されている方式となる。 尚、遅延量はシンボル間干渉を起さない程度の遅延とする必要がある。
Alamouti STBC
STBCは http://www.radio3.ee.uec.ac.jp/D_ronbun/sasaki@.pdf 3.3に詳しい。
参考
- 送信ダイバーシティはCDD(Cyclic Delay Diversity,=Cyclic Shift Diversity )が2000年に特許出願され11aと11gに導入され、次いでSTBCが11nに導入された。
- 過度の符号間干渉(ISI)を引き起こさないように、ガードインターバル(GI)の制限内に収まるように選択される。